歳下の恋人ができました
某ホストクラブの初回に行ってみようと仕事終わりにおそるおそる扉を開けるとそこには…
誰もいませんでした。
いや奥に人影が見えたからオド…オド…しながら待ってたら若い男の子が「すみません、まだ開店前なんです」と現れました。
Googleせんせーの嘘つきー!!!!!!!
開店時間じゃないことに気づかされ、「めっちゃすみません」と慌てて帰ろうとしたら「あともう少しでミーティングなんですけど、それまでの時間だったら」と腕時計を見ながら言うではないですか。なんの罠だ?壺か?壺なのか????
「どこに行きましょうか?」
「え? ど、どうしましょう…??」
互いに歌舞伎町のど真ん中で行き先を見失う2人!どうした?!!
前に行ったことのあるレストランでケーキを食べることに決定。
席に着くと「俺、髪の毛セットしてないしぐちゃぐちゃですみません」
いえいえ、と若い男性を見ると本当にあどけない顔をしていて、でも老成しているような、そんな不思議な顔立ちをしていました。
「お兄さん、めっちゃ優しいですね」
隙間時間にGoogle先生のお茶目に付き合わされた私に付き合ってケーキを食べる人。
「いや、たまたまなんで…」
その場は二人でチーズケーキを食べて解散。
お兄さんがいるならお店に行くことを伝え、私はどんぶらこっこと満喫へ。
そして初ホストクラブ!!!!!
扉を開けたカウンターには…!!!!
誰もいませんでした。
えっ
オド…オド…とする私!!
そこへしばらく経ってからあのお兄さんが現れました。
「すみません、お待たせしました」
検温とアルコール消毒をし、いざホストクラブへ。
お姫様扱いされるのかな〜へ〜なんて思ってると普通に金髪のお兄さんが卓について普通に話し始め、タトゥーかっこいキャイキャイしているとチェンジタイムへ。
みんな名刺に個性があって素敵。
そしてあのお兄さんが現れました。
みんないいやつでしょ、と後輩を自慢するのが微笑ましい。
お兄さんこそ可愛いよしよしと頭を撫でているとボソッと「俺、歳上好きなんだよね」とのこと。
我、平成ぞ?元年ぞ??と思いながらへぇ〜じゃあタイプ?タイプか??とウザ絡みを始めるも、照れて頷いたり目を合わせなかったり。
可愛い〜〜〜🌸🌸🌸
とお花を咲かせているとナンバーワンが登場。
ナンバーワンの第一声は…
「俺、あいつらのことめっちゃ好きなんだよね」
告白やん。従業員への。
おもろいなあと下ネタを交えながら話してるとあの男の子の話になり、私と開店前にケーキを食べたことを知っていたようで、
「あいつ、めっちゃ俺が一番気に入ってるやつなの」
「でもね、まだ努力が実を結んでない」
「支える人がいたらいいなって思う」
金か…とチベットスナギツネになる私を無視して「あいつ家族の話した? 色々あったやつなんだ。だから精神的な支えが欲しい」
金…?と相変わらずチベットスナギツネな私をまたもや無視し、「あいつが時間外にケーキ食べに行くなんてありえなくてさ。さっきも裏で「めっちゃ可愛いっすよね」ってずっと言っててさ。いい女だなあって答えてたんだけど」
ナンバーワンが言いたかったことは、
つまり、普段にない行動を見せる愛弟子が珍しい。
君、面白いね…。
ということらしい。
「あいつめっちゃ独占欲強いからさ」
というところでお兄さん登場。
私はお兄さんを指名していたため、ナンバーワンはここで退場となるのだが、退かぬ!引かぬ!省みぬ!!!!!となるナンバーワン!!
「こいつめっちゃチ〇コでかくてさ」
「なんの話してんすか!?」
「スカイツリーだもんな」
セクハラを交え、退席しようとするナンバーワン!
「あ、ちなみに俺の家〇〇にあってさ」
「それガチのやつじゃないっすか!!!!」
ついに退席するナンバーワン!
ナンバーワンは色々面白すぎました。
んで、退店時間。
またねお兄さん、と手を振る。名残惜しい。
帰りの電車でスマホを見てると、
「もう電車乗っちゃった?」
とのお兄さんのLINEが。
そしてなんやかんやドンキーコングをし、
朝方までお話をし、
恋人ができたのでした。