忘れないでいたい

どうやらわたしは普通とそうでないところの境目に居るらしく、この間手帳の申請をしたら、先生はすんなりとそれを受け取ってくれた。そのこと自体は嬉しかったけれど、手帳を持つということは、ひとつの証であると考えている。

今、色々と相談している人は、「そこまで難しく考えることはない。ききょうさんの中身がそれで変わるわけではないでしょう?」と言ってくれた。その通りだ。手帳を持っても、わたし自身は変わらない。けれど、周囲はどうだろう。家族は?友人は?知人は?これから知り合う人たちは?

偏見や差別というものは根深い。そんなものが無くなったなら、社会はどんなに天国に近いだろう。わたしはわたしだ。それ以上でもそれ以下でもない。

ただ、自分の有り様を「手帳」という存在で決めつけられてしまう可能性があることは覚悟しておくべきだろう。

けして悲観をして手帳を申請したのではない。自分のために持つことを決めた。もしも誰かに傷つけられても、それを忘れないでいたい。

そんなことを思ったよ。